なぜ必要か
個人サイトを公開して 収益化(AdSense・アフィリエイト・Newsletter のメール取得) をする時点で、法務ページは「あったほうがいい」ではなく「無いと回らない」になる。
具体的には:
- Google AdSense はプライバシーポリシーが無いサイトは審査落ちする
- GA4 / 広告タグ で Cookie を使うなら、利用者への開示と同意取得が法律上の前提
- アフィリエイト 記事は景品表示法 + ステマ規制(2023.10〜)で「広告である」表記が義務
- 物販 / 有料コンテンツ は特定商取引法に基づく表記が必要
公開前に 30 分かけて 4 ページ揃えれば、後で慌てずに済む。
揃えるべき 4 ページ
| URL | 内容 | 優先度 |
|---|---|---|
/privacy | プライバシーポリシー | 必須 |
/terms | 利用規約 | 推奨(無くても罰則は無いが、広告主・スポンサーへの信頼度に影響) |
/contact | お問い合わせ | 必須(AdSense 審査で「連絡先」を確認される) |
/commerce | 特定商取引法に基づく表記 | 物販する時点で必須、しない場合は placeholder で OK |
これらが フッターから常に到達できる こと、sitemap.xml に含まれている ことが重要。
/privacy に書く 11 項目
AdSense 推奨フォーマットと個人情報保護委員会の雛形を合わせると、おおむね次の項目が必要になる:
- 取得する情報(アクセスログ / Cookie / GA / 連絡時のメール等)
- 利用目的
- Cookie の使用について
- 第三者サービス(Google Analytics / AdSense / アフィリエイト)
- 個人情報の第三者提供
- 個人情報の管理
- 個人情報の開示・訂正・削除請求
- 外部リンク
- 未成年の利用者
- プライバシーポリシーの変更
- お問い合わせ窓口
雛形をベタ書きして、自分のサイトに合うように差し替えればいい。「Google AdSense は将来的に利用する予定です」と先に書いておく と、申請時に PP を更新せずに済む。
/terms は 11 条で十分
利用規約は次の 11 条で個人サイトとしては十分だ。
- 適用
- コンテンツの著作権(CC BY 4.0 + MIT 等のライセンス明記)
- 禁止事項
- 免責事項
- 外部リンク
- 広告の表示
- サービスの変更・中止
- 個人情報の取り扱い(PP へのリンク)
- 準拠法・管轄裁判所
- 規約の変更
- お問い合わせ
書き手として大事なのは 第 4 条(免責事項)と第 2 条(著作権)。技術ブログなら「掲載コードは MIT、本文は CC BY 4.0」のように ライセンスを明示 しておくと、将来引用されたときに揉めない。
/contact は連絡経路の宣言
/contact は「どこから連絡するのが正解か」を宣言するページ。個人運営なら経路を 意図的に絞る 方が運用が楽だ。
1. X (Twitter) DM 主経路
2. GitHub Issue 不具合・コード関連の補助経路
3. メールアドレス 公開しない(spam 対策)
連絡フォームを置くと spam 対応コストが増える。X DM のみ にすると相手は X アカウントを持つ前提になるが、個人ブログの読者層なら問題ない。
加えて以下も書いておく:
- 開示請求(個人情報の開示・訂正・削除)の窓口
- お問い合わせ前のお願い(件名 / 記事 URL の添付など)
- 営業 DM への対応方針
/commerce は今は placeholder で OK
物販・有料サービスをまだ提供していない時点では、特商法ページは placeholder にしておく。
**現時点では、本サイトは記事閲覧の対価を取得する物販・有料サービスを提供していません。**
将来的に有料コンテンツを開始する際には、本ページを更新のうえ告知します。
事業者情報の表は 項目だけ用意 しておく:
- 販売事業者の氏名
- 運営責任者
- 所在地(個人運営は「請求があれば開示」が許容される)
- 電話番号(同上)
- 連絡先(X DM 等)
これだけあれば AdSense 審査で「特商法ページが無い」とは言われない。
footer 導線とサイトマップ
最後に アクセス可能性 の整備が必要。
// PublicLayout.tsx の footer base bar
<nav aria-label="法務ナビゲーション">
<Link href="/privacy">Privacy</Link>
<Link href="/terms">Terms</Link>
<Link href="/contact">Contact</Link>
<Link href="/commerce">特商法</Link>
</nav>
そして sitemap.xml に 4 つとも入れる:
{ loc: `${SITE_URL}/privacy`, changefreq: 'yearly', priority: '0.3' },
{ loc: `${SITE_URL}/terms`, changefreq: 'yearly', priority: '0.3' },
{ loc: `${SITE_URL}/contact`, changefreq: 'yearly', priority: '0.3' },
{ loc: `${SITE_URL}/commerce`, changefreq: 'yearly', priority: '0.2' },
AdSense は クローラがフッターを辿って到達する ことを期待している。直接リンク + サイトマップの 2 系統で確実にする。
まとめ
法務ページは「面倒だが避けて通れない」と思っていたが、雛形を踏襲して 4 ページ書くだけなら 半日で終わる。書いてしまえば、後の収益化の判断が一気に軽くなる。
公開前にやっておく。後で増えたコンテンツに合わせて改定する。
それで十分だ。