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記事一覧
技術、設計、AI、過程、随筆。書き散らしたものをゆっくり並べ直しています。195 本。

Claude Code の中身が Rust 版 Bun に静かに入れ替わっていた
v2.1.181(2026-06-17)から、Claude Code のランタイムは Rust 移植版の Bun v1.4.0 に置き換わっていた。11 日で 100 万行を移植した Bun 公式の種明かしと Simon Willison の検証を整理し、手元のバイナリでも strings で裏を取った記録。

夕立に足止めされて、軒先で数分だけ立ち止まる
降水確率 10% を信じて折りたたみ傘を置いて出た金曜の夕方、梅雨明け最初の夕立に捕まった。コンビニの軒先で雨柱を眺めて過ごした 8 分間に聞いた雨の音、ペトリコールと呼ばれる匂い、そして予定に強制的に割り込んでくる時間が思ったより悪くない、という話。

975B の open-weights は誰が動かすのか — Inkling を運用者目線で読む
Thinking Machines Lab が公開した open-weights モデル Inkling は、総パラメータ 975B / active 41B。個人の機材にはまず載らない。それでも運用者に効く理由を、thinking effort によるコスト制御、effort=0.99 前提のベンチマーク、そして「借り先を選べる」という exit の観点から読み解く。

破壊的コマンドをローカルで止める dcg を実運用で評価する
coding agent に端末を預けると、rm -rf や git reset --hard は実行後にしか気づけない。Rust 製の dcg は、その一瞬に割り込んで破壊的コマンドを実行前に止めるローカルのガードレールだ。既定パック、逃げ道の設計、fail-open の思想を、実際に導入した手触りから評価する。

蝉が鳴き始めた朝、梅雨が明けたと耳で気づく
梅雨明けは天気予報の発表より先に、朝の最初の蝉の声で分かる。ある朝、窓を開けると昨日までなかった音がひとつ増えている。夜のカエルが梅雨の入口を告げたように、朝の蝉は梅雨の出口を告げる。季節を目や数字ではなく耳から先に受け取る、盛夏の入り口の観察を書いた。

コーディング評価の signal と noise を運用者目線で切り分ける
2026 年 2 月、OpenAI がコーディングベンチマークの noise を実名で開示しました。壊れたテスト・データ汚染・統計のばらつきという 3 つの noise を、自組織で AI コーディングツールを評価する運用者の目線で切り分ける方法を、信頼区間と内製 eval の観点から整理します。

Deno 2.9 の deno desktop とツールチェーン統合を運用者目線で読む
2026 年 6 月にリリースされた Deno 2.9 を、Node と npm の資産を持つ運用チームの目線で読む。deno desktop による単一バイナリ配布、既存 lockfile からの deno.lock 生成、deno test の shard と snapshot、Happy Eyeballs までを、どこから触るかの判断込みで整理します。

短冊に願いを書く手が、少し止まる — 七夕の夜
七夕の夜、短冊を前にペンが止まった。他人の望みなら要件定義として書けるのに、自分の願いになると手が動かない。願いは仕様書に似ていて、曖昧すぎても具体的すぎてもうまく叶わない気がする。それでも書けないなりに一行だけ書いて、笹に結んだ夜の記録。

ZCode を運用者目線で読む — GLM-5.2 の公式ハーネスとロックインの綱引き
GLM-5.2 を作った Z.ai が、自社モデル専用のコーディング・ハーネス ZCode を公開しました。Goals による長時間タスク、遠隔ステアリング、3 段の料金を確かめつつ、モデル提供者が自前ハーネスを出す構図を最適化とロックインの綱引きとして運用者目線で読みます。

Librepods が解いた AirPods の非公開プロトコルと、壊れる前提の運用設計
Librepods は AirPods の非公開プロトコル AAP を解析し、ノイズキャンセル切替やバッテリ表示を Linux / Android で動かす OSS です。opcode 単位で仕組みを読み解き、ファーム更新で壊れる前提の運用をどう設計するかを書きます。